結婚指輪探しの思い出
夫が亡くなってからずっと一人で育てた息子もだいぶ成長して今では大学生。これから先、息子が1人暮らしをするようになってよい家庭を築いてとこれからの息子に大いに期待しています。
今でこそ生活が安定するようになって過去を振り返る時間も増えてきたので、昔のことについて考えてみることもあるのですが、今まで生活に追われずっと外していた結婚指輪についても色んな思い出が詰まっているなと思います。
当時は、どのような結婚指輪にしょうか、2人で話し合う機会も多く、色々な意見が交わし合いました。その中で、2人が納得いくような指輪をイメージしていましたね。
夫が頼りに思えた日々
結婚指輪を選んでいる途中は、小規模の店舗や規模の大きいジュエリー店など結婚指輪に関連するたくさんのジュエリー店に足を運んで、プランナーさんと結婚指輪にどれがよいかを相談しました。最初に訪れたジュエリー店では、私たちの結婚指輪のイメージはまだ曖昧でしたので、一度2人で話し合ってみるよう提案されました。
そこから、私たちの本格的な指輪選びが始まりました。私は仕事から帰ってきた夫に結婚指輪の話を積極的に持ちかけ、夫も紙とペンを用意し、指輪に対するお互いのイメージを紙に書いてみました。
まとまったものを、もう一度ジュエリー店に持って行き、相談の参考にしたことを覚えています。勿論1つの店舗だけでなく色々なブランドを取り扱っているお店にも足を運びました。あの時の積極的な姿勢で指輪を探していた夫の姿はとても頼りがいを感じていました。
思い出として指輪は残しています
たくさんのジュエリー店に行きましたが、なかなか決まることはありませんでした。途中2人がケンカをすることもあって、雨に打たれながら泣いていたことも今ではいい思い出かもしれません。ケンカしても夫は結婚指輪探しを諦めるようなことはせず、「諦めずにまた明日行こう」と慰めてくれたこともあります。
最終的には、フルオーダーメイドできる一点もののお店で指輪を作ってもらいました。
オーダーメイドだと、細かい所までこだわりのデザインにできます。ベースデザインだけでもたくさんのバリエーションがあり、石のサイズや色、表面加工によってさらに個性を出せます。
もちろん他に希望のデザインがあれば、希望に沿ったデザインのものを作成してもらえます。
高級ブランドにこだわらなければ、意外とオーダーメイドは手が届く価格でした。最初にブランド店ばかり巡っていたのは、失敗だったかもしれません。
色んな想いがある中で見つけた結婚指輪。2人の意見の折り合いをつけながら、今日こそはと諦めなかったので、決まった時はとても嬉しかったですし涙が出ていました。
思い出のハワイ家族挙式の写真
私は結婚式を国内でやらずに、本当の身内だけでハワイで挙式を挙げました。 今ではそんなに珍しいことではないのかもしれませんが、ハワイで挙式をするなんてちょっとした挑戦でした。
夫と私だけ先にハワイに入りウェディング写真を撮りました。サンセットビーチで指輪をはめてもらうシーンの撮影は心に焼き付いているとともに、写真も残っているので鮮明に思い出すことができます。
その後家族もやってきて、アットホームな食事会と写真撮影だけでしたが、とてもいい思い出です。
夫とは別れてしまいましたが、当時は本当に新しい人生を歩むために努力していて、充実していたのではと思います。だからこそ、夫との思い出として購入した結婚指輪は、今も捨てずに大事に保管しています。